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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻4号

1995年04月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病の服薬期間—薬物の減量・中断の試み

著者: 宇内康郎1 村田琢彦1 中野目有一1 本川常雄1 古川正1 里和宏1 河合真1 伊東昇太1 北村勉1 釜谷園子1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院精神科

ページ範囲:P.359 - P.367

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 【抄録】昭和大学藤が丘病院を受診し,寡発者の条件を持ち,ICD-10の経過診断でF20.X2,X4,X5の分裂病22名(1群),X3のもの8名(2群)合計30名について,1年から14年の経過を追跡しながら,薬物療法を4期(調整,維持疑,滅量,中断の各期問)に分け,薬の中断の可能性を検討した。すなわち,減量・中断による再発と,再発に至るまでの期間と薬用量を調査し,2群は薬の必要性が少なく,中断の可能性があることを知った。中断できた者は1群で4.5%,2群で62.5%で1群は初発・再発に関係なく薬を中断するのが困難であった,,薬を中断できた者の最後の服薬期間は1群で3年1週,2群は平均で1年4か月であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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