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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻4号

1995年04月発行

文献概要

研究と報告

定期的病棟訪問(御用聞き)リエゾンコンサルテーションの現状と課題—ターミナルケアに関する意識調査を通して

著者: 中原功1 中村純1 内村直尚1 白尾一正1 野瀬巌1 土山祐一郎1 堤康博1 桜井斉司1 福山裕夫1 中沢洋一1

所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.405 - P.412

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 【抄録】1991年4月から1993年3月までの2年間の久留米大学病院における,ターミナルケアを含む「御用聞き」的コンサルテーション・リエゾンサービス(CLS)の現状調査と,各科病棟スタッフを対象としたターミナルケアに関する意識調査結果を分析した。その結果,CLSへの新依頼患者総数は493名(うちターミナルケースは50名),依頼科は内科,外科,救命(同:放射線科)の順で多く,状態像別にはせん妄状態,抑うつ状態が多かった。基礎疾患は悪性腫瘍が最も多く,依頼患者の高齢化が目立った。意識調査からはターミナルケースにおいて,告知の必要性は感じていても告知できずにいる現実などが確認され,そこにリエゾン精神科医の担うべき役割があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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