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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻4号

1995年04月発行

文献概要

短報

電気けいれん療法が奏効した精神症状を伴うパーキンソン病の1症例

著者: 三好明1 稲田洋2 川沢修平3 水木泰4 山田通夫4

所属機関: 1岩国新生病院 2大田病院 3川沢クリニック 4山口大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.427 - P.429

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 パーキンソン病(PD)に対する電気けいれん療法(ECT)の日本国内の症例報告は少ないが,最近では樋口ら1)が奏効機序について文献的考察をしている。現在,PDの治療法は薬物および理学療法が主流である。
 筆者らは,薬物療法だけでは治療困難な精神症状を伴うPD患者に,本人および家族の同意を得てECTを施行した。その結果PDの神経精神症状は改善した。ECT施行前後の髄液中カテコラミンやセロトニンなど,およびその代謝物濃度を測定したので,臨床経過とともに若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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