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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻4号

1995年04月発行

短報

ペンタゾシンとモルヒネ型麻薬の同時期依存例

著者: 加藤秀明1 曽根靖貴1 田中昌克1 吉田優1

所属機関: 1須田病院

ページ範囲:P.431 - P.433

文献概要

 ペンタゾシンはモルヒネ拮抗薬の中から依存性の少ない鎮痛薬を探し出す試みの中で開発された非麻薬性鎮痛薬で,我が国では1970年より発売され,現在広く使用されている。その依存は当初の予想に反してある時期多発したが,管理が厳しくなった最近は激減している。我々は10年ほど前のことであるが,ペンタゾシンとモルヒネ型麻薬を同じ時期に乱用した症例を経験した。ペンタゾシンはモルヒネに対し拮抗作用があるので,両者の同時期依存は薬理学的にも興味深い問題を含んでいる。このような報告例は,我が国にはないようなので,やや古い症例であるが簡単に報告しておきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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