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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻5号

1995年05月発行

研究と報告

月経周期に伴う自覚的睡眠感の変動—OSA睡眠調査票を用いて

著者: 本間裕士1 香坂雅子1 川合育子2 伊藤ますみ1 福田紀子2 本間研一3 本間さと3 宮本環1 小山司1

所属機関: 1北海道大学医学部精神医学講座 2北海道大学医療技術短期大学 3北海道大学医学部生理学第一講座

ページ範囲:P.485 - P.491

文献概要

 【抄録】月経周期に伴う自覚的睡眠感の変動を恒常環境下で調べるため,健常女性11名に温度・湿度を一定に保った住居型実験室で5週にわたり週3目間生活させ,検討に不適切な5名を除く6名についてその間に記載させたOSA睡眠調査票を月経期,卵胞期,黄体前期,黄体後期に分けて検討するとともに,同一被験者の通常生活下での記録とも比較した。結果は,実験室では第1因子(眠気の因子)で月経期より卵胞期,第3因子(気がかりの因子)で黄体後期より卵胞期が有意に睡眠感が良かったのに対し,通常生活下では有意差は認められなかった。このことから,外的要因によってマスクされやすいが,月経周期に伴い自覚的睡眠感が変動することが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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