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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻5号

1995年05月発行

文献概要

研究と報告

パーキンソン病および躁うつ病が多発した1家系

著者: 武井明1 佐藤譲2 千葉茂1 宮岸勉1

所属機関: 1旭川医科大学精神科神経科 2市立旭川病院精神神経科

ページ範囲:P.501 - P.507

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 【抄録】同一地域出身で,母親が姉妹(第Ⅰ世代)といういとこ同士2組(第Ⅱ世代)が結婚した1家系において,その子供9名(第Ⅲ世代)中4名にパーキンソン病または躁うつ病(パーキンソン病は59歳男性,56歳女性;躁うつ病は70歳男性,68歳女性)が認められた組と,7名(第Ⅲ世代)中1名にパーキンソン病(64歳男性)が認められた組について報告した。同一家系内にパーキンソン病と躁うつ病(またはうつ病)が発生したという報告は極めて少数ながらみられ,この両疾患が遺伝的に近縁である可能性を示唆しているが,本家系も同様な観点から極めて興味深い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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