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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻6号

1995年06月発行

文献概要

研究と報告

てんかん各症候群の寛解率—国際分類による症候群分けに基づいて

著者: 兼本浩祐1 川崎淳1 河合逸雄1

所属機関: 1国立療養所宇多野病院関西てんかんセンター

ページ範囲:P.615 - P.620

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 【抄録】関西てんかんセンターに来院した2,563人のてんかん患者を,1989年の国際分類に基づいて大分類と症候群分類し,各々についてその1年寛解率を計算した。その結果,寛解率の高さは,特発性局在関連てんかん,特発性全般てんかん,局在関連てんかん,潜因性/症候性全般てんかん,局在/全般てんかんの順であることが確認された。また,他の報告と比較して,側頭葉てんかんが3割弱という比較的低い寛解率であったのは,罹病期間の長い症例が集積したためであることを示唆するとともに,若年性ミオクローヌスてんかんの寛解率が7割弱と比較的低いのは,コンプライアンスの悪さに起因するのではないかという推測を述べた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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