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分裂病者におけるP300振幅の減衰は常にtrait markerと言えるか—緊張型4症例での寛解期の回復
著者: 岩崎真三1 鳥居方策1 中川東夫1 有原徹1 藤木暁1 片町隆夫1 天野裕之1
所属機関: 1金沢医科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.629 - P.637
文献購入ページに移動我々は緊張病の4症例において,各2〜4回ずつ記録した視覚性ERPのP300振幅が,急性増悪期に顕著な減衰を示しながら,症状の改善とともに次第に増大し,最終的にはほぼ正常の大きさに復することを見い出した。また,これら4症例で記録されたP300振幅は,BPRSおよびSANSの総得点との間に,それぞれ有意な負の相関を示した。これらの所見は,少なくとも非中核群の分裂病ではP300振幅が状態依存性(state-dependent)に変動する可能性を示唆するものである。
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