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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻6号

1995年06月発行

文献概要

私のカルテから

総量200mgのsulpiride投与により悪性症候群が発症した高齢者の1例

著者: 横山尚洋1 竹内一郎2 上原隆夫2

所属機関: 1東京都立大塚病院神経科 2東京都立大塚病院内科

ページ範囲:P.668 - P.669

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 悪性症候群(neuroleptic malignant syndrome;NMS)は向精神薬の重篤な副作用として周知のものである。80歳の患者において1日間のみ総量で200mgのsulpirideを投与したところ重篤なNMS様症状を呈した症例を経験した。sulpirideは抗コリン作用が少ないことなどから高齢者に投与される機会が比較的多い薬剤である。高齢者に対する向精神薬投与に十分な注意が必要であることはいうまでもないが,このようにごく少量の薬物でもNMSを起こしうることは教訓的な症例と思われるので,本欄に呈示する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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