文献詳細
文献概要
特集 阪神・淡路大震災—現場からの報告
救護活動から見えてくるもの
著者: 小池清廉1 立花光雄2 中嶋章作3
所属機関: 1京都府立洛南病院 2大阪府立中宮病院 3京都府立精神保健総合センター
ページ範囲:P.682 - P.686
文献購入ページに移動災害が発生すれば,現地行政職員や医療関係者の大半は被災者となり,行政組織の立ち上がりは遅れ,指揮や判断は乱れる。このような非常時には,超法規的な処理と救護のための迅速な行動が要請される。そして継続的な支援体制の確立が必要となる。そのためには,情報の集中化が不可欠である。NGO活動に一定の意義があることは言うまでもないが,以上を実現しかつ継続させるためには行政ルートによる活動以外にありえないといえる。
以下に,自治体病院を中心とした救護活動3,6,7)の一部を報告し,救護活動から見えてくるあるべき精神保健・医療についていくつかの問題を提起したい。
掲載誌情報