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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻7号

1995年07月発行

特集 阪神・淡路大震災—現場からの報告

精神科医療救護チームおかやまの活動について

著者: 大森文太郎12

所属機関: 1岡山県精神科医会 2慈圭病院

ページ範囲:P.707 - P.713

文献概要

■はじめに
 1月17日に発生した阪神大震災に対して,岡山から出動した精神医療救護チームは,県立施設の職員による救護チームが1月25日から2月末まで芦屋保健所で,また岡山県精神科医会を中心に精神医療関係団体により組織された「精神医療救護チームおかやま」(SQO)が1月25日から3月末まで須磨保健所で救護活動を行った。なお,4月いっぱいは神戸市内を3チームでカバーする精神医療救護チームの1つとして,須磨保健所を拠点として現在も活動中である。
 本報告においては,1月25日から3月末までのSQOの活動の概要とその活動方針,また今回の活動を通じて感じた点などについて述べてみたい。なお,SQOの活動終了時点において,SQOの扱った全症例についての検討を加えた最終報告書を出す予定である。
 さて,今回の活動の中心になった岡山県精神科医会について簡単に紹介しておきたい。
 岡山県精神科医会は,精神科医相互の研修と医師会などを通じて,他科の医師と協力して精神科医療のみならず,広く地域の精神保健に貢献することを目的として,1990年1月に岡山県下のほとんどの精神科医約250名をもって組織した団体である。現在,岡山県精神科医会,岡山県医師会精神科部会,岡山市医師会精神科医会の3組織が三位一体となって活動をしている。また,1994年1月に岡山県が設置し,県医師会に管理が委託されている「精神科休日相談センターおかやま」の実質的運営にも当たっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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