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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻7号

1995年07月発行

短報

精神神経症状を伴ったMarfan症候群の1例

著者: 柳橋雅彦12 安田聖子1 秋草文四郎3

所属機関: 1千葉大学医学部精神科 2現,千葉県精神保健センター 3千葉大学医学部第二病理学教室

ページ範囲:P.767 - P.769

文献概要

 Marfan症候群は結合組織系の先天性代謝異常により主に骨格系,眼,心血管系に特徴ある所見を来す疾患である。類似した症状を呈する疾患には,homocystinuria,Ehlers Danlos syndrome,Beals syndromeなどがある4)。歴史的には,1896年フランスの小児科医Marfan7)が,5歳女児の華奢で細長い四肢を,Dolichostenomelieと記載したのに始まる。その後心奇形,水晶体脱臼の合併が報告された1,10)。1931年,オランダの眼科医Weve14)は本症候群を中胚葉系の諸臓器に異常を伴う常染色体優性遺伝疾患とし,Dystrophia mesodermalis congenita Typus Marfanと命名した。我々は,典型的Marfan症候群の1例の精神神経症状について本症候群との関連を考察しつつ報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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