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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻7号

1995年07月発行

文献概要

短報

分裂病症状を伴ったGilles de la Tourette症候群の1例

著者: 山本恵1 安村修一2 中野倫仁1 石垣博美1 池本真美1 渡部正行1 高畑直彦1

所属機関: 1札幌医科大学神経精神医学教室 2上砂川町立診療所

ページ範囲:P.771 - P.773

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■はじめに
 Gilles de la Tourette症候群(GTS)に認められる傾向として,一般的に制縛的な気質,衝動性・攻撃性などが挙げられている。また,GTSの精神症状についても論議されているが,自我障害症状を伴う症例報告は散見される程度である3,5)。今回我々が経験した症例は,多彩なチック症状に加えて,妄想や作為体験などの精神症状が認められたが,GTSと考えられる症状がなければ,精神分裂病欠陥状態のシュープと診断しうる興味深い症例であった。したがって,本症例の臨床経過と薬物療法について,若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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