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特集 外来精神科医療の現状と課題 [精神科専門外来の実際と問題点]
大学病院における精神科救急の現状と問題点—時間外診療の実態
著者: 鈴木博子1 黒沢尚1
所属機関: 1日本医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.829 - P.832
文献購入ページに移動 最近,精神科における救急医療は,地域医療システムの一環として欠くことのできない領域であると指摘されるようになり,その実状,問題点などについて多くの報告がなされている。実際に,精神科救急として扱われる事態としては,精神障害を原因とした自傷他害行為などで,本人の意思とは関係なく強制的に緊急に治療的介入を必要とする場合のいわゆる“堅い救急4)”から,何らかの精神症状を訴えて自ら医療を求めてくる場合のいわゆる“柔らかい救急4)”まで,様々な段階が存在するが,単科の精神病院,総合病院,大学病院,また,自治体病院,公立病院などで,また各地域で精神科救急へのかかわり方は様々であり,一定していない。
本稿では,大学病院における精神科救急についてその現状,問題点について述べる。
本稿では,大学病院における精神科救急についてその現状,問題点について述べる。
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