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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻8号

1995年08月発行

文献概要

研究と報告

長時間入浴により体重減少を試みていた同性愛のanorexia nervosaの男性例

著者: 松永寿人1 切池信夫1 永田利彦1 井上幸紀1 西浦竹彦1 宮田啓2 池谷俊哉2 山上榮1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室 2(医)好寿会美原医院

ページ範囲:P.885 - P.890

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 【抄録】anorexia nervosaやbulimia nervosa患者においては,やせ願望や肥満恐怖により低体重を維持したり,体重増加を防ぐ手段として,絶食や摂食制限,自己誘発性嘔吐,過活動,下剤や利尿剤乱用などが最もよく知られている。今回我々はこれらに加え,極めて稀な方法として,1日約3時間の入浴により体重のコントロールを試みていた同性愛のanorexia nervosaの1男性例を経験した。本症例はさらに強迫性障害や回避性,強迫性,境界性などの人格障害を合併しており,これらと摂食障害との関連性について若干の考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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