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高齢者の睡眠時無呼吸に対する睡眠薬の影響—ゾピクロンとフルラゼパムの比較
著者: 井上雄一1 高田耕吉1 星野映治2 九里友和1 上田かおる1 挾間秀文1
所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室 2鳥取大学医学部第3内科
ページ範囲:P.959 - P.966
文献購入ページに移動軽症SAS群では,ゾピクロン服用中に無呼吸指数が減少したのに対し,フルラゼパムでは逆に増加傾向を示した。しかし,中等〜重症群では,両薬服薬中ともに無呼吸指数が有意に増加した。ゾピクロン服薬中の軽症SAS群では,特にstage Ⅰでの無呼吸頻度が減少し,無呼吸型としては中枢型無呼吸の減少が顕著であった。
高齢者の軽症SASでは,ゾピクロン投与により覚醒-睡眠移行期の無呼吸が減少する可能性があると考えられたが,中等症以上の症例にはその投与は避けるべきと判断された。
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