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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻9号

1995年09月発行

研究と報告

社会恐怖と恐慌性障害の合併例—その臨床的特徴について

著者: 多田幸司1 菊地美穂1 茂木雄二1 坂井禎一郎1 高野明夫1 小島卓也1

所属機関: 1日本大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.975 - P.979

文献概要

 【抄録】DSM-Ⅲ-Rを用いて社会恐怖と恐慌性障害の合併例と診断される7症例の臨床的特徴を調べ,それを恐慌性障害を伴わない社会恐怖17例(S群)および社会恐怖を伴わない恐慌性障害27例(P群)と比較した。その結果,合併例では恐慌性障害の発症年齢がP群に比べ有意に若かった。また,現在の機能水準も合併例が最も低く,大うつ病の合併率も合併例で最も高いことが明らかになった。合併例では受診の動機が恐慌発作である場合が多く,恐慌性障害と診断される症例において社会恐怖症状の有無を調べることは治療の選択や予後を知るうえで重要なことと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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