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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻9号

1995年09月発行

短報

123I-IMP SPECTで脳血流低下を認めた非24時間睡眠覚醒リズム症候群の1例

著者: 高橋誠1 小田野行男2 高橋直也2 横山知行1 飯田眞1

所属機関: 1新潟大学医学部精神医学教室 2新潟大学医学部放射線学教室

ページ範囲:P.985 - P.987

文献概要

 非24時間睡眠覚醒リズム症候群は,正常な24時間周期の環境下において睡眠覚醒などの概日リズムが25時間前後の自由継続状態(フリーランニング・リズム)を呈するものであり9),その治療には高照度光療法2,3)やビタミンB12投与4,8)が有効とされている。本疾患の生物学的要因としては,生体リズムの同調障害が推定されており,睡眠脳波,メラトニン分泌リズムなどの臨床的検討が行われているが,画像診断の上からこの疾患を取り上げた報告は見当たらない。今回我々は,高照度光療法で改善した非24時間睡眠覚醒リズム障害の患者に対して,この療法の前後に123I-IMPSPECTを施行した。ここで得られた所見は,本疾患の病因および光療法の効果を反映するものと考えられるので,ここに報告し,若干の考察を加えたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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