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研究と報告
妊娠適齢期の女性のライフ・イベント—大うつ病および恐慌性障害,全般性不安障害における比較
著者: 塩入俊樹1 村下淳1 高橋三郎1
所属機関: 1滋賀医科大学精神医学講座
ページ範囲:P.73 - P.77
【抄録】20歳代から40歳代までの妊娠可能な女性患者に限定して発病1年前までのライフ・イベントを調べた。対象は当科を初診した大うつ病単一エピソード(MD群71例),および恐慌性障害(PD群70例),全般性不安障害(GAD群82例)と診断された合計223例の外来女性患者とした。ライフ・イベントはPaykelのライフ・イベントスコアを用いて検討した。PD群ではライフ・イベントの頻度および重症度において他の2群に比し有意に低かった。ライフ・イベントの内容では,大うつ病では,仕事・学校における問題と出産,PD群は家庭・個人の問題,GAD群では家庭・個人の問題および本人の病気をライフ・イベントとして発症することが多かった。
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