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研究と報告
DST陽性を示したインターフェロンα誘発性精神障害の2症例—精神症状の病態発生に関する1考察
著者: 松永秀典1 更井正和2
所属機関: 1大阪府立病院精神科 2小阪病院
ページ範囲:P.83 - P.90
文献購入ページに移動2症例の経過中にdexamethasone抑制試験(DST)を施行したところ,2症例とも,精神症状の重篤な時期にはDSTが陽性を示し,精神症状の軽快とともにDSTの陰性化を認めた。このことから,IFNα誘発性精神病の病態と躁うつ病の病態とが類似している可能性が推測された。さらに,IFNαの持つ視床下部-下垂体-副腎皮質系刺激作用が,感情障害を中心とした精神症状の誘発に関連している可能性を示唆した。
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