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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻1号

1996年01月発行

文献概要

短報

ブロチゾラム過量服用後に殺人を犯し部分健忘を認めた事例

著者: 工藤行夫1 宮崎清1 武正建一1

所属機関: 1杏林大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.97 - P.99

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■はじめに
 睡眠導入剤として半減期の比較的短いベンゾジアゼピン誘導体が繁用されているが,その服用後に健忘ないし異常行動を呈する場合があることが知られ,新たな副作用として注目されている。我々は最近,ベンゾジアゼピン類似のチエノジアゼピン誘導体であるブロチゾラムを過量服用した後に中途覚醒して殺人を犯し,その間の行動について部分健忘を認めた事例の精神鑑定を経験したので,その概要を報告し若干の考察を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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