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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻10号

1996年10月発行

研究と報告

アレキシサイミアと強迫性格—計量精神医学的研究

著者: 村松公美子1

所属機関: 1新潟大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1055 - P.1063

文献概要

 【抄録】大学生および社会人467名を対象として,Toronto Alexithymia Scale(TAS)と,新しく開発した強迫性格に関する自己記入式質問票Obsessive Personality Trait Scale(OPTS)を実施し,アレキシサイミアと強迫性格との関係を計量精神医学的観点から検討した。その結果,アレキシサイミアと強迫性格の近縁性が示唆され,これまでの記述現象学的観点からの指摘を支持していた。さらにアレキシサイミアと強迫性格は,特に感情機能の面では,類似性が強く,想像的活動や思考様式の面では,一定の関係が乏しいことが示唆された。この結果の臨床の場における意義についても考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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