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研究と報告
精神分裂病患者の運動前後の身体知覚の変化
著者: 幸田るみ子1 白木原市次1 坪内友美1 鈴木牧彦2 笠原友幸3 福山嘉綱1 西脇淳1
所属機関: 1北里大学東病院精神神経疾患治療センター 2北里大学医学部精神科 3秦野病院
ページ範囲:P.1073 - P.1077
文献購入ページに移動全身持久力性の運動であるエルゴメーター駆動を10分間行った。運動中の主観的運動強度(Borgの指標を用いて)と,ペダル回転数の変動係数を測定した。その前後に,触2点間弁別閾(恒常法で)を測定した。
精神分裂病患者は健常者に比較し,触覚を通して測定される身体知覚が有意に鈍く,また音と視覚的に表示される回転数に合わせて,一定のペースでペダルを漕ぐことができにくかった。特に触覚に関しては,全身持久力性の運動後,本人が主観的に感じる疲れの度合いで変化する傾向があった。
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