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特集 精神医学における分子生物学的研究
不安の分子生物学的研究
著者: 山田和男1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.1179 - P.1184
文献購入ページに移動■はじめに
不安は生物にとっておそらく必要不可欠な防衛機構の1つではあるが,精神科領域では最もよく問題となる症状であり,様々な疾患で認められる。それぞれの疾患でみられる不安が本質的に同質なものか異質なものか,正常不安と病的不安はどう違うのかなど議論のあるところであるが,いずれにせよその量的もしくは質的な異常がヒトにとって著しい苦痛となる。
本稿では不安の病的状態といえるパニック障害(panic disorder;PD)を中心に,不安についての薬理学的研究と分子生物学的研究の現状について概説する。
不安は生物にとっておそらく必要不可欠な防衛機構の1つではあるが,精神科領域では最もよく問題となる症状であり,様々な疾患で認められる。それぞれの疾患でみられる不安が本質的に同質なものか異質なものか,正常不安と病的不安はどう違うのかなど議論のあるところであるが,いずれにせよその量的もしくは質的な異常がヒトにとって著しい苦痛となる。
本稿では不安の病的状態といえるパニック障害(panic disorder;PD)を中心に,不安についての薬理学的研究と分子生物学的研究の現状について概説する。
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