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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻11号

1996年11月発行

文献概要

特集 精神医学における分子生物学的研究

アルツハイマー病の分子生物学的研究

著者: 中村祐12 武田雅俊1

所属機関: 1大阪大学医学部精神医学 2小阪病院

ページ範囲:P.1185 - P.1189

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 近年,社会の高齢化に伴い痴呆性疾患が急増している。ほとんどの痴呆性疾患はアルツハイマー型痴呆(アルツハイマー病;AD)もしくは脳血管型痴呆である。最近はこの分野での研究の進展が著しく,ある程度まで分子レベルでの理解が可能となりつつあるのが現状である。ADの分子生物学的研究は,神経病理学的特徴である神経原線維変化の構成成分の検討より始まり,現在では家族性ADの関連遺伝子としてpresenilinが特定されている。これら研究の流れについて概説したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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