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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻11号

1996年11月発行

特集 精神医学における分子生物学的研究

ミトコンドリア脳筋症の分子生物学的研究

著者: 大西秀樹1 小阪憲司1

所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1202 - P.1205

文献概要

■はじめに
 ミトコンドリア脳筋症は,1977年Shapiraら15)により,「脳と筋肉にミトコンドリアの形態的あるいは機能的な異常を来す疾患」として定義されたが,近年の分子遺伝学的研究の結果よりこの疾患群は神経,筋に特異的に症状を現すのではなく,全身臓器に病変を及ぼすことがわかってきており,最近ではmitochondrial cytopathyと呼ばれることも多い。その症状は多彩で,家系内でも症状の異なることが多く,診断を複雑なものとしている。本稿では,ミトコンドリア脳筋症の臨床的特徴,および精神医学との関連性について取り扱う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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