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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻11号

1996年11月発行

文献概要

私のカルテから

抗うつ薬とメチルフェニデートの併用が有効であった難治性うつ病の2症例

著者: 葛城里美1 佐々木一郎1 土山幸之助1 穐吉條太郎1 河野佳子1 藤井薫1

所属機関: 1大分医科大学・精神神経科

ページ範囲:P.1236 - P.1237

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 中枢神経刺激薬であるmethylphenidate hydrocloride(MPH)は,注意欠陥・多動障害,ナルコレプシーなどの治療薬として用いられる。しかし,高齢者や身体合併症を持つうつ病患者に対しても有効との報告があり,また,難治性うつ病患者に対し抗うつ薬に追加投与することで有効であったとの報告もある。今回我々は,発症より6か月以上経過し,数種の抗うつ薬単剤使用に反応をみせなかった,無症候性脳梗塞を伴う難治性うつ病患者に対して,抗うつ薬とMPHの併用が有効であった2例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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