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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻12号

1996年12月発行

文献概要

短報

ジアゼパムが著効した頭痛,悪寒を合併する遅発性アカシジアの1例

著者: 田中隆彦1 西川正2 吉田眞美1 富田克1 田中正敏1

所属機関: 1久留米大学医学部薬理学講座 2西川病院

ページ範囲:P.1297 - P.1300

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 遅発性アカシジアは1983年に初めて報告されて以来12),本邦でも報告されるようになり8〜11),抗精神病薬の中断や減量が発生の誘因となると言われている4,7)。遅発性アカシジアは多彩な精神症状や身体症状を呈するために,誤診されたり,見過ごされる可能性が指摘されているが8,12),明白な頭痛や悪寒を合併した遅発性アカシジアの報告はまだない。
 今回,抗精神病薬の減量をきっかけに,激しい頭痛と悪寒を主症状とする遅発性アカシジアが発生し,ジアゼパムがこれらの症状を劇的に改善した症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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