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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻12号

1996年12月発行

文献概要

短報

Prostaglandin E1が有効であった老年期うつ病の1例

著者: 藤川徳美1 佐々木康史2 山脇成人3

所属機関: 1国立療養所賀茂病院 2竹原病院 3広島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1301 - P.1303

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 Prostaglandin(PG)は身体のほとんどの臓器で産生される一連の生理活性物質である。そのうちでもPGE、は末梢血管拡張作用および血小板凝集抑制作用により,末梢動脈閉塞などの治療に用いられている。しかしながら,中枢神経系におけるPGの役割の研究の歴史は未だ浅く,ことに精神疾患とPGの関係は不明瞭な点が多い。
 今回,老年期うつ病の患者に,末梢循環機能障害の回復目的にPGE1を投与したところ,抑うつ症状の改善がみられた症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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