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フルニトラゼパムおよびセチプチリンの長期併用により横紋筋融解症を発症した1例
著者: 國芳雅広1 前田利治1 稲永和豊1
所属機関: 1筑水会病院
ページ範囲:P.1304 - P.1305
文献購入ページに移動72歳,女性,うつ病。
主訴 眠れない。
現病歴 元来,朗らかで明るい反面,心配性。1988年10月,胃の切除手術を受けた。その後,食事の量が減り,体重も低下した。体調が思わしくなく,体が疲れ,体のことを心配して眠れなくなってきた。夜9時頃寝つくが,午前2時には目が覚め,その後朝まで眠れない。そのため,近医にて眠剤をもらった。当初は良かったが,次第にまた眠れなくなってきた。さらに,「死んだほうが楽になるのでは……」「薬を1回に多量に飲んで……」と考えたりする。家事もできず,1日中家の中でゴロゴロする。気分は憂うつで将来が気になり,取り越し苦労する,などの状況が続いた。1990年6月には,某大学心療内科を受診したが,調子が変わらないため,同年7月3日当院初診となった。
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