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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻12号

1996年12月発行

文献概要

シンポジウム 痴呆の薬物療法の最前線—向知性薬の臨床と基礎

向知性薬の脳機能障害改善効果—行動薬理学的見地から

著者: 鍋島俊隆1

所属機関: 1名古屋大学医学部医療薬学・附属病院薬剤部

ページ範囲:P.1321 - P.1327

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■はじめに
 日本を含む欧米先進国では,人口の急速な高齢化に伴い老年期痴呆患者が急増し,一大社会問題となりつつある。現在,老年期痴呆は,脳血管性痴呆とアルツハイマー型痴呆に分類されており,その治療法としては,変性,脱落から免れた神経細胞の機能の維持,賦活をめざす薬物療法やリハビリテーションが行われている。
 脳血管性痴呆の原因としては,脳出血や脳梗塞が考えられているので,脳血管性痴呆の治療薬として,脳循環改善薬や脳代謝改善薬(脳エネルギー代謝賦活薬および脳神経伝達改善薬を含む)が,脳血流増加作用,脳酸素消費量の増加作用および脳機能改善作用などを期待して使用されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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