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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻2号

1996年02月発行

文献概要

短報

非ステロイド系消炎鎮痛剤ピロキシカムの併用によりリチウム中毒症状を呈した1例

著者: 宮川朋大1 梶原晃2 山口公2 岩淵潔3 小阪憲司1

所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室 2復康会鷹岡病院 3神奈川県総合リハビリテーションセンター精神神経科

ページ範囲:P.205 - P.207

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■はじめに
 炭酸リチウムは現在躁病や躁状態を呈する疾患,躁うつ病の病相予防などの治療薬として用いられている。長期間服用する場合も多く,治療血中濃度と中毒血中濃度が近いため血中濃度のモニタリングは必要不可欠である。これまでにアンジオテンシン変換酵素阻害剤や非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用で,リチウム血中濃度が上昇する場合があることが報告されている。しかし,その併用薬剤の種類や用量,患者の身体条件などの要因と,濃度上昇との関係は不明である。
 今回筆者らは,炭酸リチウム(600mg/日)とピロキシカム(フェルデン®20mg/日)の併用により急性リチウム中毒を呈した1症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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