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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻3号

1996年03月発行

文献概要

研究と報告

外来寛解分裂病者に対する退薬プログラムの検討—Sulpirideを用いた段階的間欠投与の試み

著者: 佐藤正弘12 西川正1 林輝男3 金田稚子1 田中新一1 古賀五之1 内田又功1 川原隆造2

所属機関: 1医療法人社団清和会西川病院 2鳥取大学神経精神医学教室 3広島大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.253 - P.258

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 【抄録】外来寛解精神分裂病者46名を段階的減薬からsulpiride 200mg/日就寝前1回投与とし,同意が得られた22名を6か月ごとにそれぞれ連日,隔日,3日に1回,週に1回投与および完全退薬とする5段階の退薬プログラムを実施した。その他の17名は服薬を継続させた。急速退薬群は以前の治験のプラセボ(N=13)群を用いた。治験を完遂した各症例ごとに治験開始から再発までの寛解日数を指標にした生存曲線の検定を行い,間欠投与の再発予防効果とこの退薬プログラムの有用性を検討した。段階的間欠投与による退薬(N=19)は急速退薬と比べ完全退薬に至るための有用な方法であり,継続服薬(N=15)と比較しても週1回投薬まで再発予防効果があることが確認された。また間欠投薬はプロラクチン値を指標にしても薬効持続の可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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