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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻3号

1996年03月発行

文献概要

研究と報告

てんかん精神病の精神症状評価

著者: 寺田倫1 大沼悌一1 堀彰1

所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院精神科

ページ範囲:P.295 - P.300

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 【抄録】Brief Psychiatric Rating Scale(BPRS)とManchester Scale(MS)の評価尺度が,てんかん患者の精神症状を適切に測定でき,精神分裂病(以下分裂病)の症状と区別できるかを検討した。当院治療中の分裂病様症状を呈するてんかん患者14例を対象に,これらの評価尺度を用いて精神症状を測定し,分裂病患者の症状と比較した。その結果,てんかん患者の精神症状の特徴は,陰性症状に比べ陽性症状が重症であり,分裂病患者に比べて陰性症状が軽症であった。しかし,症状の質的な相違を測定することは困難で,分裂病の症状と大まかな比較しかできず,より詳細な評価尺度が必要だと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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