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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻4号

1996年04月発行

文献概要

研究と報告

終末期せん妄の緩和ケア

著者: 森田達也1 井上聡1 千原明1

所属機関: 1聖隷三方原病院ホスピス

ページ範囲:P.355 - P.361

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 【抄録】私たちは,終末期癌患者のせん妄の緩和ケアの現状とそのあり方について,ホスピスでの経験から報告した。143名中52名の患者が,死亡の平均8日前にせん妄症状を示していた。せん妄は患者・家族双方に苦痛を与える症状であり,的確な緩和が必要であるが,終末期においてはせん妄を来している原因の根本的な解決が期待できない場合が多く,鎮静を含めた積極的な症状緩和を行った。その際,家族とのコミュニケーションを密にして家族の苦痛を軽減しながら,ミダゾラムなどを用いて間欠的な鎮静を行うことが大切であるとの私たちの考えを示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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