icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻5号

1996年05月発行

短報

30歳代に再発した周期性傾眠症の1男性例

著者: 磯野浩1 岡島由佳1 吉邨善孝1 岩波明1 宮岡等1 上島国利1

所属機関: 1昭和大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.541 - P.543

文献概要

 周期性傾眠症(periodic somnolence)は反復性過眠症(recurrent hypersomnia)とも呼ばれ,1925年Kleine5)によって初めて報告された1週間前後の傾眠期を繰り返す比較的稀な疾患である。本疾患は,男性に多く思春期に発症し成人になるとほとんどが自然治癒し予後良好であると報告されているが3,8),その病態生理は十分明らかにされていない。今回我々は,15歳で発症し24歳の傾眠期を最後に自然治癒したと考えられていたが,約9年の間欠期を経て再び傾眠期が再発した33歳の周期性傾眠症の1男性例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら