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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻6号

1996年06月発行

文献概要

研究と報告

心因性健忘に関する1考察—特に限局性健忘とスプリッティングについて

著者: 藤井洋一郎1 山内正美1 北上富常2 小林弘幸3

所属機関: 1北林病院 2名古屋第二赤十字病院 3名古屋大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.597 - P.603

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 【抄録】我が国と米国とでは心因性健忘に関する理解がいくぶん異なっている場合があり,その点に留意しつつ,本論では主として限局性健忘について論じる。まず,本邦で限局性健忘として報告されてきた症例は逆向性のものばかりに限られていることを指摘し,いくつかの点について考察を加える。次に前向性の健忘について論じ,このような症例の中には境界例的な印象を与えるものがあり,その場合縦割れ分割と横割れ分割の両方の特性を備えた分割があることを示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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