文献詳細
短報
Primary progressive aphasiaの1臨床例
著者: 日野博昭1 中野光子1 井関栄三1 小阪憲司1
所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.639 - P.641
文献概要
その後,同様な症例が多数報告されるようになったが,長期経過中に痴呆化する例が多く,また剖検後の病理診断ではPick病やAlzheimer病などの変性性痴呆疾患であることが多いことから,現時点ではPPAは変性性痴呆疾患の1つの経過を示すものとの考え方が優勢となっている。今回我々は病初期より失語を呈したが,約5年間経過した現在も明らかな痴呆を認めない臨床例を経験したので,その症例を呈示し,若干の考察を加える。
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