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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻7号

1996年07月発行

文献概要

研究と報告

抑うつ状態を伴うpanic disorderの臨床的研究

著者: 傳田健三1 北川信樹1 嶋中昭二1 小山司1

所属機関: 1北海道大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.709 - P.717

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 【抄録】不安と抑うつの併存という問題の整理を行い,治療方針の設定に手がかりを与えることを目的として,抑うつ状態を伴うpanic disorder(以下PD)の症例について,以下のように類型化を試みた。
 第Ⅰ型:PDと抑うつ神経症が合併した症例。第Ⅱ型:PDと軽症身体性うつ病が合併した症例。第Ⅲ型:PDと定型うつ病が合併した症例(A:PD寛解後,健常な間歇期を経てうつ病が発症するもの,B:PD軽快後うつ病へ移行するもの,C:PD経過中にうつ病が発症するもの,D:うつ病経過中にPDが発症するもの,E:うつ病が先行し,うつ病軽快後PDが発症するもの)。第Ⅳ型:PDと双極性感情障害が合併した症例。第Ⅴ型:PDとpersonality disorderが合併した症例。
 各類型の臨床的特徴を記述し,治療的アプローチの基本方針について考察を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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