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研究と報告
Clomipramine単一投与中のセロトニン症候群
著者: 佐々木一郎1 穐吉條太郎1 土山幸之助1 工藤貴代美1 葛城里美1 河野佳子1 古田真理子1 山本由起子1 永山治男1 藤井薫1
所属機関: 1大分医科大学精神神経科学教室
ページ範囲:P.727 - P.731
文献購入ページに移動Sternbachの診断基準に基づくセロトニン症候群の出現頻度は,66例中8例(12.1%)であった。また,診断基準を満たした症例においては,症状として振戦・焦燥感・発汗の出現頻度が高かった。セロトニン症候群という観点から有害反応をみた場合,重篤な状態には至らないまでも,比較的高い頻度で生じうる可能性が示唆された。使用機会の増加が予想されるSSRIなどのセロトニン作動薬を含む薬物療法の際には,併用のみならず単一投与においてもセロトニン症候群の出現する可能性があり,十分な注意が必要である。
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