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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻8号

1996年08月発行

短報

頭部外傷後に二次性躁状態を呈した1例

著者: 阿瀬川孝治1 小澤篤嗣1 宮内利郎1

所属機関: 1横浜市立大学医学部附属浦舟病院神経科

ページ範囲:P.875 - P.877

文献概要

 身体疾患による症状性をはじめ脳卒中や頭部外傷などの脳損傷による脳器質性の二次性躁状態は多くはないが,対応が困難なことから,近年リエゾン精神医学の重要な状態像の1つとされている5)。このうち頭部外傷による二次性躁状態の発生頻度は,Jorgeら3)によると9%とそれほど稀でないとされているが,現場からの精神科医への依頼が少ないためか,その報告例は散見するにすぎない。今回我々は,交通事故による頭部外傷(脳振盪)で救命救急センターに搬送された後に,躁状態を呈した1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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