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文献詳細

雑誌文献

精神医学38巻9号

1996年09月発行

展望

日本におけるサイコネフロロジーの現状と今後の課題

著者: 春木繁一1

所属機関: 1松江青葉クリニック

ページ範囲:P.910 - P.920

文献概要

■はじめに
 日本の透析療法は,すでに30年以上の歴史を持つ。日本透析医学会の報告によると,1995年末現在,15万4千人あまりの患者が透析治療を受けている54)。一方,日本移植学会の報告(1994年末現在の統計)では,日本での腎移植は,これまでに合計9,800回あまりが行われた53)
 さて,「サイコネフロロジー」について初めて耳にする方もあろう。まずは,簡単にその言葉の意味を説明しておく。
 「サイコ」はPsychoであって,文字どおり精神・心理を意味する。この言葉に「ネフロロジー(Nephrology)」がついて「サイコネフロロジー」となった。言うまでもなく,「ネフロロジー(Nephrology)」とは腎臓(病)学の意味である。すなわち,サイコネフロロジーとは「腎臓病ことに腎不全医療におけるリエゾン・コンサルテーション医学・医療活動」を言う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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