icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻1号

1997年01月発行

研究と報告

Eating Disorder Inventory(EDI)を用いた摂食障害患者の心理特性の検討

著者: 中井義勝1

所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.47 - P.50

文献概要

 【抄録】摂食障害患者386名と健常人40名にEating Disorder Inventory(EDI)を実施した。摂食障害患者を体重率と食行動異常に基づいて5群に分類し,EDIの総得点と8カテゴリーのスコアを群間で比較した。EDIはEATと異なり摂食障害の予備的スクリーニングには適さない。しかしEDIは摂食障害患者の心理特性,ことに「大食」,「無力感」,「内界への気づき」や「対人不信」を評価するには有用であった。「やせ願望」は不食型神経性食欲不振症を除く摂食障害群で高得点であった。「自己像不満」は体重率の影響を受けるため補正する必要がある。それでも日本の健常人は欧米人に比し「自己像不満」が高得点であった。「成熟への恐怖」と「完全主義」についてはさらなる検討を要する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら