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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻10号

1997年10月発行

文献概要

私のカルテから

分裂病の経過中一過性に認められた音楽幻聴

著者: 小林聡幸1

所属機関: 1自治医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.1124 - P.1125

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 一般的に音楽幻聴は言語性幻聴に比べて稀であり,高齢の女性で,難聴・耳疾患や脳器質疾患を伴い,精神疾患の既往のない例に多くみられるという2)。最近,馬場ら1)は分裂病の音楽幻聴に注目を促したが,我々は思春期男性の分裂病の急性期に,一過性に音楽幻聴を認めた1例を経験した。症例報告としては情報不十分であるが,馬場らの注意喚起に応えて報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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