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展望
精神科リハビリテーションの治療・支援技法の現状と課題
著者: 池淵恵美1 安西信雄2
所属機関: 1帝京大学医学部精神科学教室 2東京都立松沢病院
ページ範囲:P.118 - P.129
文献概要
精神科リハビリテーションの技法も,いくつかの分野の発展により豊富になってきている。生活技能訓練(SST)や心理教育的家族療法の普及はめざましく,これらは患者・家族の精神障害観を変えるのみならず,支援者の側の障害観の変容をももたらしつつある。こうして,身体障害のリハビリテーションの中で発展してきた「障害論」との接点が拡大し,生物学的精神医学との接点も広がりつつある。生物学的な視点からの障害の本質の解明は,リハビリテーションの科学的な基盤を明らかにするであろう。
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