icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻2号

1997年02月発行

文献概要

研究と報告

精神科訪問看護による精神分裂病の再発予防効果の検討

著者: 緒方明1 三村孝一2 今野えり子2 福田美香2 山本哲生2 藤田英介2 平田耕一2 樺島智1

所属機関: 1熊本大学教育学部障害児教育科障害児病理 2城が崎病院

ページ範囲:P.131 - P.137

文献購入ページに移動
 【抄録】精神分裂病における精神科訪問看護の再発予防効果を対照群を用いて検討した。「訪問看護あり群」では1年再発率10%,2年再発率30%であり,「訪問看護なし群」では1年再発率50%,2年再発率80%であった。統計学的には「訪問看護あり群」が「訪問看護なし群」より,1年再発率で危険率5%で有意に,2年再発率で危険率10%で有意に再発率が低い傾向にあった。また平均在院日数は「訪問看護あり群」では15.8%に,「訪問看護なし群」では65.1%まで低下していた。再発契機はライフイベントや断薬・怠薬,再発症状は陽性症状と非精神病性症状が認められたが,精神障害者の社会福祉の充実には,それらの観察や援助が重要であることを指摘した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら