icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻2号

1997年02月発行

研究と報告

うつ病の発病状況について—内因性概念の臨床的検討のために

著者: 矢部徹1

所属機関: 1元矢部クリニック

ページ範囲:P.159 - P.166

文献概要

 【抄録】強度の慢性疲労状態あるいは持続的な精神的重圧状況から発症した内因性うつ病像について,それぞれ生体機能の代償不全および情動因性侵襲による内因性抑うつ症候群の発現として解釈し,内因性うつ病の誘発機序を理解する手掛かりとして考察した。さらに誘発動因について指摘される疑問点,および笠原らの性格(状況)反応性の提唱に関連した知見の検討などから,発病状況に限らず日常的な状況についても,そのかかわり方の問題点に言及した。この観点から内因性うつ病の自生的発症と,病前性格特性との病因的関連について臨床的推論を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら