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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻2号

1997年02月発行

短報

小脳萎縮を呈したリチウム中毒の1例

著者: 深尾琢1 上松正幸2

所属機関: 1羽島市民病院精神科 2旭労災病院

ページ範囲:P.205 - P.207

文献概要

■はじめに
 リチウムは躁うつ病の治療を主体として,現在広く用いられている。一方,至適血中濃度は0.6〜1.2mEq/lとされ,2.0mEq/l以上では重篤な中毒に至る場合が圧倒的に多い。
 我々は,リチウムによる中毒症状の後に小脳失調症状と軽度の痴呆を呈し,MRI画像で小脳に萎縮を認めた症例を経験した。本論ではこの症例を呈示し,中毒症状の発現についての考察と,文献に報告された症例との比較検討を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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