文献詳細
短報
文献概要
■はじめに
リチウムは躁うつ病の治療を主体として,現在広く用いられている。一方,至適血中濃度は0.6〜1.2mEq/lとされ,2.0mEq/l以上では重篤な中毒に至る場合が圧倒的に多い。
我々は,リチウムによる中毒症状の後に小脳失調症状と軽度の痴呆を呈し,MRI画像で小脳に萎縮を認めた症例を経験した。本論ではこの症例を呈示し,中毒症状の発現についての考察と,文献に報告された症例との比較検討を加えたい。
リチウムは躁うつ病の治療を主体として,現在広く用いられている。一方,至適血中濃度は0.6〜1.2mEq/lとされ,2.0mEq/l以上では重篤な中毒に至る場合が圧倒的に多い。
我々は,リチウムによる中毒症状の後に小脳失調症状と軽度の痴呆を呈し,MRI画像で小脳に萎縮を認めた症例を経験した。本論ではこの症例を呈示し,中毒症状の発現についての考察と,文献に報告された症例との比較検討を加えたい。
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