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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻3号

1997年03月発行

研究と報告

うつ状態を呈する地域在宅高齢者の身体状況について

著者: 村岡義明1 井原一成2 生地新3 灘岡壽英3 十束支朗3

所属機関: 1新庄明和病院 2昭和大学医学部衛生学教室 3山形大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.285 - P.290

文献概要

 【抄録】山形県長井市在住の65歳以上の高齢者に対して,自己評価式抑うつ尺度であるGDSと構造化診断面接法であるSCIDを用いたうつ状態の評価を行った。我々は,GDSが6点以上で臨床的なうつ状態と診断された38名(うつ状態群)とGDSが5点以下で臨床的にもうつ状態でないと診断された107名(対照群)の2群について,身体症状,身体疾患,聴力,視力,会話の能力,ADLなどの身体的問題について比較検討した。
 その結果,うつ状態群は対照群に比べ,しびれや痛みがある者,脳卒中の既往のある者,ADLの各能力に介助を必要とする者の比率が有意に高く,胃腸疾患のある者,聴力,視力の低い者の比率が高い傾向がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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