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研究と報告
慢性活動性肝炎に対するインターフェロン療法に伴ううつ状態への抗うつ薬治療—塩酸トラゾドンの臨床効果を通して
著者: 細田真司1 滝村浩1 柴山雅俊1 金村元1 鯉田勲2 池田健次2 熊田博光2
所属機関: 1虎の門病院精神科 2虎の門病院消化器科
ページ範囲:P.291 - P.299
文献概要
IFNに伴ううつ状態はIFNの終了・中止のみでは改善しない症例があることを示した。また抗うつ薬を投与しIFN療法を継続した10例はうつ状態を軽減でき,IFN治療を終了できた。IFN治療に伴いうつ状態を呈した場合,支持的なかかわりとともに抗うつ薬の投与を積極的に行う必要がある。
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